ガッキーを目指すアラフォーおかんのブログ@3人目妊娠中

夫が好きすぎるアラフォー主婦。現在3人目妊娠中です。

妊活のあゆみ①

私は28歳の時、夫と交際100日で結婚を決めた。

 

夫はなんちゃってEXILE系のワイルドな見た目だが、意外とロマンチストで乙女な性格で、交際100日目がクリスマス当日にあたると分かるや否や、夜景デートの際に真っ赤な薔薇の花束を片手にプロポーズするという、超古典的かつド直球な手法で勝負を決めてきた。

かくいう私は、記念日などが覚えられないズボラな性格で、しかも男慣れしていないので、28歳にもなって夜景デートなど初めてだったから、夫が両手で(花束が入っている)段ボールを抱えながら夜景スポットまで歩く姿を見て、「へー、夜景見る時ってそんな大きな荷物がいるんやなあ。何持ってきてるんやろ」と、ぼんやり思っていた。

なので、まさかこんな短期間でプロポーズされるとは思ってもおらず、美しい神戸の夜景を目の前にびっくり仰天でひっくり返りそうになったが、それでも夫のプロポーズは嬉しかったので、そのままとんとん拍子で結婚するに至った。

 

そこから転勤や引っ越しでバタバタしていたため、結婚式は1年ほど先になったが、私自身30歳目前ということもあって、「早く子供を産んだほうがいい」と思うようになった。正直、結婚式はマタニティドレスで出ることになってもいいと思う程度には、子供を欲していた。夫が私よりも年下なので、「もし中々子供ができなかったら、『嫁が年上なせいで、子供がなかなか出来ない』と思われるんじゃないか」という不安もあった。

なので、式を挙げる3ヶ月前から基礎体温を測り始めて、少しずつ妊活を意識するようになった。しかし、タイミングもあっているはずなのに、なかなか妊娠に至らず、ネットで「妊娠初期症状」「高温期 何日」「29歳 妊娠確率」など、妊活関連のワードを調べながら、「自分は不妊かも」という不安と戦う日々だった。

「マタニティドレスもありかな」なんて淡い期待も虚しく、あっという間に3ヶ月が経ち、妊娠しないまま結婚式を迎えたわけだが、「あと1回無理だったら、3ヶ月分の基礎体温表を持って婦人科に行こう」と決意した結婚式翌月、ありがたいことに1人目を授かることができた。

 

 

1人目を産んでしばらく経った頃、「そろそろ2人目を作らなければならない」という義務感に襲われた。「そんなに焦らなくても・・・」という夫をよそに、1歳で子供の断乳に成功すると同時に、近くの婦人科に「2人目が欲しいんです」と相談しに行った。婦人科の先生も「え?あなた断乳したところでしょ?そんなすぐに来なくても・・・」と困惑気味だったが、「年齢も年齢なので、ゆっくりしてられない。少しでも早い方がいい」と強引に2人目妊活を希望し、そこからしばらくタイミング指導を受けるために、通院することになった。

 

積極的な不妊治療を行なっておらず、東洋医学を取り入れた婦人科だったため、おすすめされた漢方を飲んだり、不妊鍼灸を自分で探して通ったりした。ここだけの話、不妊鍼灸についてはぼったくられた感が強かった。「左から排卵すると女の子です」と言われたり、お腹を押されて「腸と子宮が癒着してますね」と言われたり、今思えば怪しすぎるクソ鍼灸師だったが、当時は早く2人目が欲しくて必死だったので、無理矢理自分を納得させて通っていた。

 

そして、通院5ヶ月で妊娠したものの、化学流産でダメになってしまった。その時、このクソ鍼灸師に開口一番、「私のせいじゃないですよ」「生活の質が悪いんじゃないですか」「もっと鍼灸に通う頻度上げてたら流れなかったかも」と言われて、ようやく目が覚めた。

不妊鍼灸10回コースで、あと2回残っていたのだが、「こんなクソ鍼灸師にどーのこーの言われるくらいなら、通わない方が精神衛生上マシ」と2度と行かなかった。

 

クソ鍼灸師から解放されたおかげで(と私は思っている)、その翌月2人目を妊娠し、辛かった半年間の妊活が終わった。半年間のタイミング法だけでこれだけ追い詰められてたんだから、治療歴が長く、さらに高度な治療をしている妊活戦士達は、もっとしんどいんだろうなあと思った。

 

 

私の妊活歴なんて、正直言って生ぬるい方だ。排卵期に卵胞の成長度を見てもらい、1周期につき1〜2回通えば大体排卵日の目処がつき、特に薬を飲んだり注射をしたりということもなく、日常生活でも食生活にそこまで気をつけているわけでもなかった。

もちろん、妊活に優劣はないし、不妊治療歴が長いからすごいとか、高度な治療を受けている人の方が大変とか、不妊治療の辛さを比べる必要もない。でも、周りから見れば「結婚してすぐに子供ができて、2才差で2人目を産んで、順調でいいよね」と思われがちな私でも、海外製の排卵検査薬を毎日使い、妊娠検査薬を何本も無駄にし、夫との妊活に対する温度差で悩み、流産の辛さも味わい・・・と、簡単に子供を授かったわけではないということだけは、言っておきたい。

 

とにかく、妊活は辛い。うまくいかなくて、辛くて、泣いたこともあった。後から夫に、「2人目欲しいって言った時、どう思った?」と聞いたら、「なんでそんなに焦ってるんだろうと思った。可愛い我が子が既に1人いるんだから、別にそんな焦って2人目作らなくてもいいのにって、ちょっと引いた。あの時のトマちゃん、異常だったよ」と言われた。

もちろん、私も「今日排卵日だよ」だなんて露骨に誘うようなことはせず、生理が来るたびに、次周期の夫の当直スケジュールを確認し、排卵日前後の予定をチェックし、うまくタイミングが取れそうにないときは人知れず落ち込む・・・という程度だったが、夫は敏感に私の圧を感じ取っていたようだ。それでも何も言わず、ただ黙って私の妊活に付き合ってくれていた彼に、感謝している。

 

 

 

度重なる流産に心折れかけた3人目妊活については、長くなるのでまた次回にしようと思う。