まずは手を変えてみよう(地爪育成編)

ガッキーを目指すと言っている以上、自分のコンプレックスを一つずつ克服していかないと、タイトル詐欺になってしまうので、今回自分のコンプレックスと向き合ってみた話をしようと思う。

 

誰にでも、コンプレックスはある。コンプレックスを書き出すと、キリがない。新垣結衣みたいになりたい。美人になりたい。可愛くなりたい。漠然とああなりたい、こうなりたい、と思うことはあっても、いざ自分のコンプレックスを書き出して、どうすれば理想の自分になれるかを考えると、あまりに長い道のりに心が折れそうになる。

 

コンプレックスには2種類ある。自分の努力でどうにかなることと、自分の力だけではどうにもならないことだ。私と新垣結衣の共通点など、生物学的に女性であることと、高身長であるくらいだ。新垣結衣になろうと思ったら、もっと顔を小さくして、目を涼やかな二重にして、鼻筋を通して、かなり痩せないといけない。しかし、逆に言えば、背を高くしたり低くしたり、性転換をしたりなど、大掛かりなことをしなくても良いということなので、日々の努力でなんとかなりそうな気がしないこともない。そうやってポジティブに自分のコンプレックスと向き合わないと、ガッキーを目指すなんて大それたこと、なかなか言えるもんじゃない。

 

さて、私の長年のコンプレックスの一つに、指先の醜さがあった。母親譲りの薄爪で、すぐに割れてしまうので、いつも深爪になってしまい、あまり人に見られたくないと思っていた。

頑張って伸ばして、透明のマニキュアで補強してみたり、オイルを塗ったりしてもすぐに割れて、どんどん2枚爪になっていくので、ほとんど意味がなかった。

「深爪を治すなんて、なかなかできないよなあ」と思っていた。35年間ずっと薄爪で深爪なので、ほとんど諦めていた。

 

↓見せるのも恥ずかしいが、私の自爪である。

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赤ちゃん並の爪の薄さで、少しの衝撃ですぐに割れてしまう。伸ばしても伸ばしても、白い部分しか伸びず、扇子のような形に段々爪が広がってしまうので不恰好だ。

指先というものは、人によく見られているところだ。レジでお金を渡すとき、友達に手土産を渡すとき、宅配便を受け取る時、等々。爪がきれいに手入れされているというだけで、女性らしさが増す気がするし、清潔感を感じられると思う。私は自分の爪が恥ずかしくて、レジでもさっと隠してしまうし、こまめにネイルをしているママ友達と見比べると、居た堪れない気持ちになる。

 

新垣結衣は、派手なネイルをしている印象はないが、それでもお洒落なカラーマニキュアを塗っていたり、清潔感のある素爪で女性らしい。顔を新垣結衣にするのは難易度高めだが、まずは手だけでも新垣結衣に近づけないものだろうか・・・。

 

長年コンプレックスだった爪を、この機会になんとかしたい!

堂々と人に見せれる指先になりたい!!

 

そう思い立って、「深爪矯正」で近所のネイルサロンを検索したところ、「地爪育成をしている」というサロンを見つけた。完全個室で、ネイリスト歴が20年近く、ネイルケアに力を入れているSさんの自宅サロンである。何よりも、おっとりとした笑顔のプロフィール写真に惹かれた。藁をも掴む思いで連絡をし、どうにかこうにか予約が取れた。

 

サロンに着くと、Sさんはイメージ通りのふんわりおっとりとした笑顔でお出迎えくださり、特に緊張することもなく、施術が始まった。

 

トマトスキーさん、すごく爪が乾燥していますね。かなり割れやすいでしょう。」

「人って、結構爪先を使って、色々作業しちゃってるんですよ。まずは意識から変えていきましょう」

「爪って変わらないと思ってるでしょう?でも、ちゃんと変わるんですよ。だから、安心してください」

 

ニコニコと笑いながら、爪を磨いてくださるSさん。正直、「こんな手入れもしてない爪で、サロンにくるなバカヤロー!」と怒られても仕方ないくらいに思っていたのだが、もちろん全くそんな素振りは見せず、終始細やかに爪の手入れについて教えてくださった。

 

↓そして、Sさんによって磨かれた爪が、こちら。

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えっ!別人の手じゃないですか!!!!?

なにこのツヤツヤトュルンな指先!!!すっっっっっごくきれいになってる!!!爪がうるうるしてるぅぅぅぅ!!!!

 

「こ、こんなに変わるもんなんですね・・・」

「そうですよ(ニッコリ)ちゃんと手入れすれば、爪は変わります。トマトスキーさんは、ピンク部分を伸ばしたいということなので、ジェルをつけながら伸ばしていきましょう。少し意識をするだけで本当に変わりますから、楽しみにしていてくださいね」

 

Sさんのすごいところは、爪をきれいにしてくれるだけでなく、爪に対する意識まで変えるところである。これまで寝る前にハンドクリームを塗る程度だった私が、今ではゴム手袋をつけて洗い物をし、こまめにハンドクリームを塗り、空き時間はネイルオイルで爪先のマッサージをするほどにまで成長した。それほどまでに、Sさんの言葉は自信に満ちていて、「35年間深爪で悩んでいた私でも、きれいな爪になれる」という気持ちにさせてくれた。

 

Sさん自身の指先もすごくきれいで、「最近はジェルはせず、ずっと地爪で過ごしています」というだけあり、ネイルをしなくても女性らしく、爪の先までしっかりと手入れがされていて美しかった。白くてしっとりしていて、長すぎず短すぎず切り揃えられたピンク色の爪。「きっと新垣結衣の手ってこんな感じなんだろうなあ」と、思わず撫で回したい・・・(変態)と思ったほどである。そんなSさんも普段は家事と育児をこなす3児の母親で、それでもこの手をキープされているというのだから、今後もSさんから色々と教えていただきたいところである。

 

かくいう私は、爪をピカピカにした日の夕方に、ジャガイモの皮を剥くときに爪をピーラーで引っ掛けて、わずかに削ってしまうという失態を犯してしまった。ちょっとしたことでも、爪を傷つけてしまうことが結構たくさんあるんだなあと、毎日ヒヤヒヤしながら料理をしている。

 

また1ヶ月後、爪の手入れをしに伺う予定なので、普段どんなことに気をつけて生活しているのか、料理はどんな道具を使っているのか、掃除はどうやってしているのか・・・など、自分の日常生活に落とし込んでいけるヒントを、Sさんに色々と聞けたらと思っている。

 

 

BMW3シリーズカブリオレを手放して後悔したのは嫁の方だった

夫は車好きである。出会った時から、外車に乗っていた。服装もブランド物で固めていることが多く、当時手取り20万前後で、テレビもない部屋で生活していた私からすれば、「この人とは金銭感覚が合わないし、絶対に面倒くさい人に違いない」と、最初から恋愛対象外で、避けることが多かった。

 

しかし、ひょんなことから付き合うことになり、よくよく彼の嗜好を観察してみると、片っ端からブランド物に飛びついているわけではなく、雑誌を隅々まで読み込み、悩んだ末に買いに行き、買ったものは長く大事に使っていることがよく分かった。律儀にドッグイヤーをつけられたLEONを見た時には、「なんか可愛いやん」と胸がキュンとした。ギラギラした流行り物のブランド品はほとんど選ばず、品のいい長く使える物を選ぶことが多かったので、金銭感覚の違いをそこまで感じることはなかった。

 

とりわけ、車に対する愛情はすごかった。当時乗っていたのは、BMW3シリーズのカブリオレで、2ドアのオープンカーだった。中古車サイトで一目見て惚れ込んで、幼少期からの貯金をほとんど頭金に注ぎ込んだと聞いた。「グルル・・・グォォォン・・・」と唸るようなエンジン音がお気に入りで、燃費はめちゃくちゃ悪かったが、よくドライブに連れて行ってくれた。こまめに洗車に行って、車内もいつも綺麗だった。

 

結婚して、東京に転勤になった時も、カブリオレに乗って移動した。東京は物価が高く、当時住んでいた新宿のマンションは、築30年以上のボロボロの1LDKで家賃14万円、しかもさらに駐車場を借りるのに2万円というから、かなりきつかった。それでも彼は「この車は乗っていく」と、絶対に手放さなかった。東京に行くまでの道中、渋滞に巻き込まれ、あまりの燃費の悪さに、停車中にガソリンがなくなるんじゃないかとヒヤヒヤした。電車も地下鉄もバスもあって便利な東京で、よく車に乗って湘南に行ったり、お台場に行ったりした。

その後、静岡に転勤になっても、カブリオレは一緒だった。車で出勤していたので、帰ってきたら、あの「グォォォォン・・・グルルルルル・・・・」という独特なエンジン音が部屋の中まで聞こえてきて、よくベランダから顔を出して手を振った。そういえば、長男を妊娠して、38週を過ぎた頃、いつものように仕事から帰宅した夫の車のエンジン音を聞いて、ソファから体を起こしてベランダに出た瞬間、「バシャッ」と破水した。逆子だったので羊水がバシャバシャと溢れるように出て、祈るような気持ちで震えながら、夫のカブリオレで病院に直行した。その後無事に産まれた長男を、2シートの後部座席の狭い狭い空間に、なんとかベビーシートを取り付け、毎回ヒィヒィ言いながら乗せ下ろししていた。

どれだけ2シートで狭かろうと、車高が低くて乗り降りしにくかろうと、車幅がやたら広くて駐車場で困ろうと、燃費が悪すぎて毎回ハイオクを入れるたびに卒倒しかけようと、彼はいつもその車に乗るとご機嫌で、「今日もかっこええなあ」と満足そうだった。

 

 

あの車は、本当にいい車だったと思う。なぜ過去形なのかというと、今はもう手元にないからだ。

 

 

息子が生まれて半年ほど経ったある日、車検のお知らせが来て、ディーラーに見積もりに出したら、60万かかると言われたのである。コントローラーパネルに異常表示が出ており、それを直すのに、お金がかかると言うのだ。

夫は、すごく悩んでいた。小さい子供を乗せるのに、いつまでも2シートの車には乗れない、と薄々気付いていたからである。かと言って、引っ越し貧乏だった私たちは、車を2台持ちする余裕はなく、車検を通すために60万かけてまで、今後もこの車を維持して良いものか、苦渋の選択だった。

私は、「子供を乗せるには狭いよ。今は小さいから後部座席にも乗せられるけど、もう少し大きくなってきたら、いちいちシート倒して乗せてられへん。60万もかかるなら、違うのに乗り換えよう」と、買い替えを勧めた。夫も最後まで悩んで、悩んで、悩んで、とうとうカブリオレを手放すことにした。

 

 

 

私は、今でもこの時のことを後悔している。あの時、「こんなにいい車、手放したらあかん。乗れるところまで乗ろう。お金はもったいないけど、なんとかなる」って、なんで言ってあげられなかったんだろう。

もちろん、当時は本当にお金がなかったのだ。次の引っ越しも控えていたので、余計なお金を使うわけにはいかなかった。1〜2年ごとに引っ越しをしており、その度に引っ越し代や新しい家を借りるための初期費用は、自分たちで負担してきたので、自分たちが思っている以上に財政事情が厳しかった。

しかし、それでも、夫に「この車は手放したらあかん」と言ってあげられなかった、当時の自分の心の狭さを、後悔せずにはいられない。

 

 

 

カブリオレを手放して1年ほど経って、新しく車を買った。BMW5シリーズのツーリングだ。「子供も荷物も乗るし、ちょっと大きいけど、トマちゃんでも乗りやすいと思う」と、夫が全て見て、決めてくれた。新しい車を夫も気に入って、「これもええ車やな」「見た目もカッコええし」と、ご機嫌で乗っている。以前とは違い、車内は子供の靴についた泥や砂で汚れ、おやつの食べかすは溢れ、生活感で溢れているが。

 

そうやって、今の車もある程度満足して運転している夫であるが、たまに自分が乗っていたのと同じ型のカブリオレを見かけると、「あっ!俺の車や!!ああ、やっぱりカッコええなあ・・・もう一回乗りたいなあ」と、切なそうに呟いている。その横顔を見ると、どうしても私は胸が締め付けられて、あの時の自分の頭をどつきたくなる。

 

 

夫は車が好きなのだ。だからと言って、車に財産を注ぎ込んで、家族を路頭に迷わせるようなことになってはいけないが、夫が心から愛するものを、もっと大切にしてあげればよかったと、今になって心から思う。きっと、あの車を持ち続けていても、夫ならきっと私たちを路頭に迷わせることなどしなかった。だって、こんな言い方をしてはいけないが、たった60万なのである。お金がないことを言い訳にして、本当は、私自身が夫の力を信じていなかったのだ。夫なら、きっとあの車を手放すことなく、私たちにひもじい思いをさせることなく、なんとかできたはずなのだ。それに、私だって、どうにかしてお金をやりくりしようと思えばできたし、もっと耐えることもできたのに、それをしなかったのだ。

 

車を手放したあの瞬間、夫も私も、色々な何かを失ってしまった。愛車に乗る楽しさと乗せてもらう喜び、好きなもののために突き進む情熱、自分の大事なものをパートナーに認めてもらうことの感慨深さ、そういうものの先にある成長の機会・・・等々。なんてもったいないことをしたんだろう、と私の方が後悔の念に苛まれている。

 

 

夫は今パナメーラが欲しい」そうだ。もちろん、今すぐには無理だけれど、きっと彼なら、ある程度の見通しがついてから、真剣に検討し始めるだろう。その時、絶対に反対なんてするもんか。むしろ、「今すぐ買っといでや」と言えるくらいの嫁になっていたい。

 

 

アラフォー主婦が3日間ファスティングに挑戦してみた

週に1〜2度、めかぶとキムチと納豆を取り入れる生活を続けていたが、体重が1キロ減ったくらいで、それ以上何も結果が出なかったため、少し強引なやり方で、自分の体をリセットする必要があるのではないかと思い、ファスティングに挑戦してみることにした。

 

ファスティングといっても、かなりライトなもので、ネットを参考にできそうな部分だけ取り組むことにした。夫は私が食事を抜くのを、とても嫌がるため、夫が仕事で不在の2日間を狙い、極力夫の目につかないように、ファスティングをやることにした。私のなんちゃってファスティングは、以下の通り。

 

  • ミネラルウォーターを1日2リットル飲む
  • 朝食は、フルーツミックスジュース
  • コンブチャを1日30ml
  • アルコール・カフェイン・炭酸は禁止
  •  夕食は、無印良品のスムージーか味噌汁の汁のみ
  • これを3日間続ける

 

私のファスティング方法はかなり適当なので、わざわざ置き換え用の酵素ドリンクなどは頼まない。フルーツミックスジュースは、パイナップル・いちご・ブルーベリー・牛乳・アロエヨーグルトで作る。これは子供たちも頻繁に飲んでいるもので、甘すぎなくて美味しい。本来なら、繊維質を取り除くために、絞らないといけないらしいが、面倒なのでそんなことまではしない。

↓自家製フルーツミックスジュース(本当はもっと飲みたい)

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↓何も作る気が起きない時に助けられた無印のスムージー

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↓侘しくすすった味噌汁の汁

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コンブチャは、ドラッグストアで2000円程度で手に入れた。以前から気になっていたので、この機会に試すチャンスが来た!と、思い切って買ってみた。名前から受けるイメージとは全然異なり、少し酸味があり、とろりとしていて美味しい。

一番苦痛だったのが、水を飲むことだ。私は普段、あまり水を飲まない。水が苦手なので、普段はキンキンに冷やした炭酸水を飲むことにしているのだが、炭酸水は胃への刺激になるため、避けた方が良いらしい。どうせ飲むならと、Contrexという超鉱水を買って飲むことにしたが、これが何をどうしても、かなりまずい。口に入れた瞬間、ぬるっとしていて、後味が悪い。しかし、わざわざお金を出して買った水を、易々と捨てられるわけもなく、氷を入れたり、コンブチャを希釈するのに使うなどして、なんとか1本飲み切った。Contrexはこれ以上飲めないと判断し、後半はevianを飲んだ。

 

  

さて、ファスティングは、誘惑との戦いである。

私は専業主婦なので、常に食事作りに追われている。食事を作れば、もちろん揚げたての唐揚げやら炊きたてのご飯やら、作りたてのポテトサラダやらを目にするわけである。そんなの、一口食べない方が、動物学的におかしい。夕食を作る最中、シャモジにべっとりついたポテトサラダを舐めたくて舐めたくて身悶えした。

味見をしなければならないというのも曲者だ。ミートソースやグラタンなどは、味見をしないとかなり危険な部類のメニューである。子供たちに味見をさせる手もあるが、まだ2人とも小さいので、全く当てにならない。一口程度の味見など、カロリー的にはなんの問題もないのであろうが、美味しさを舌で味わってしまうと、途端にファスティングの決意が揺らいでしまうので、要注意だ。そこからなし崩しに、もう一口、もう一口と食べて、いつの間にかお鍋が空っぽなんてことになったら、目も当てられない。

極め付けは、子供の残した食べ物の残飯処理だ。幼児2人は容赦無く食べ物を残す。ファスティング期間中、お皿に唐揚げと餃子が残されているのを見た時は、かなりきつかった。「こんなに美味しい食べ物、なんで残すねん!」と悲鳴に近い声で、子供たちに怒ってしまった。残ったおかずは、夫に食べてもらうこともできるのだが、あいにく仕事で不在だったため、泣く泣く捨てた。

その他にも、子供たちにおやつを準備したり、夫にお弁当を作る度に、「自分は食べられないのに、なんで人の食事を世話してるんやろ・・・」と、何度も虚しい気持ちになった。3日目は、久しぶりに夫が帰ってきて、夕食を作ったのだが、案の定「なんでトマちゃんは食べないの」仏頂面だったので、ファスティングに挑戦してて、今3日目だから。明日には一緒に食べれるようにするから」と説明して、不機嫌な夫をなだめるのに神経を使った。

 

 

私の3日間の経過を、簡単に説明しようと思う。

【1日目】

まだそこまで苦痛を感じなかった。空腹が心地よいとすら思えていて、なんなら穏やかに初日を過ごせたので、「ファスティングなんか楽勝やん」と、楽観していた。

【2日目】

食べ物への渇望がすごかった。とにかく、至るところに食べるものがあるので、うっかり食べないように気をつけた。体の変化としては、お通じがよくなりすぎて、迂闊にオナラができないほど、水のような便がひたすら出た。子供たちのお迎えの際も、公園遊びの際も、とにかく肛門にテンションをかけておかないと大惨事になるところだった。そして、食事を作るのが億劫で、何度も「今日はうどんでええか・・・」と諦めたくなったが、それでも自分を奮い立たせて、子供の好物を作り、それを見事に食べ残された時の苛立ちったら、半端なかった。

【3日目】

水便は止まったが、体が重く、もう起き上がれないのではないかと思った。これは、体にケトンが蓄積しているせいであると思われるが、いわゆるファスティング好転反応とのことである。しかし、それにしても、本当にしんどい。立ち上がれば目眩がし、立って歩くということがものすごく苦痛で、すぐに椅子に座り込んでしまう。人間はエネルギーがないと、ここまで動けなくなるのかと、ゼイゼイと肩で息をしながら思った。今日1日を乗り切れば、食べ物にありつける・・・。目の前のやるべきことに、ひたすた「無」の感情で取り組んだ。エネルギーがゼロの状態で暴君(息子)2人の相手をすることは、装備ゼロでデスピサロに臨むようなものだが、ここまできたらやるしかないので、床に這いつくばりながら相手をした。しかし、食事を作っていても、家族が食事を食べるのを見ても、不思議と前日ほど辛くはなかった。

 

 【ファスティング終了翌日】

ようやく3日間のファスティングが終わった。エネルギー不足で息切れしながら、息子たちを幼稚園に送り出した後、「スッキリ大根」を作って、一人でゆっくり食べてみた。 

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まずは、大根を茹でた昆布のだし汁をコップに一杯。これは本当に茹で汁なのか、と疑うほど、美味しかった。しみじみと味わい深く、じんわりと空っぽの胃に染み渡る。そして、たたき梅を一口ぺろり。びっくりするほど美味しくて、脳がビリビリと震えた。この3日間ほとんど口にしなかった塩味が、舌をキリリと刺激して、目が覚める。ゆっくりとたたき梅をだし汁に溶かしてグッと飲み干すと、一気に体にエネルギーが満ちていくのが分かる。圧力鍋でコトコト炊いた大根は、昆布で煮てあるだけなので、とても薄味だが、ほんのり甘い。久しぶりの固形物を、ゆっくり噛み締めて、胃に運ぶ。途端に、胃がぐるぐると動き出し、久しぶりに消化機能を果たそうとしているのが感じられた。合間に、きゅうりにもろみ味噌をつけて食べると、それはもう感動ものだった。噛むということを3日間全くしなかったので、きゅうりのぽりぽりという感触が、これほど心地よいとは思いもしなかった。本来なら1時間ほどかけて食べるらしいが、ゆっくり食べているつもりなのに、20分ほどで食べ終わってしまったw

その日の夕食は、軽めのトトロ蕎麦にし、私のファスティングは終了した。

 

 

気になる効果はというと、体重は4キロ減った。見た目は特に変わらないが、体感的にとてもスッキリした。特にお腹周りがスッキリしたので、履いていたジーンズが緩くなった。あとは、やり切ったという達成感。そして、回復食に食べた昆布だしの美味しさへの感動は、これまでの自分の味覚はなんだったのかと思うほどだ。

そして、いかに自分が食事を作りすぎていたかということにも、気付かされた。「足りないよりは、余る方がいい。余ったら自分が食べればいい」と、少しでも子供たちの口に入るよう、たくさんおかずを作っていたが、自分が食べられない間、たくさんの食材を無駄にした。その度に、「2度と唐揚げなんて作るもんか」と虚無感を噛み締めながら、おかずを三角コーナーに捨てた。大人にとっても、子供たちにとっても、食事は少し物足りないくらいでいいのだ。一応3食きっちり出しているのだから、餓え死ぬことなどない。日本は飽食すぎるのだ。「もっと食べたい」と言われても「ないものはない」でいい。自分で稼げるようになってから、たらふく食うが良い。

 

 

結論、アラフォー専業主婦でもファスティングはできる。しかし、想像をはるかに超えた、厳しい戦いになる。たった3日程度で心が折れそうだった。だって、主婦は常に食事に携わっているのだ。家族に美味しいものを食べさせようと、頑張って美味しいものを作っているのだ。なのに、作った本人はそれを味わえないなんて、本来ならそんな環境あり得ない。

 

 

正直、ファスティングはもう懲り懲りだ。しかし、たった3日で4キロも減って、しかも腸内がスッキリまっさらな状態になるのは、めちゃくちゃ嬉しいし、気持ちいい。今後も、月に1回程度、不定期にチャレンジしてみてもいいかもしれない。 

3食作ってくれて、残飯処理も洗い物もしてくれて、子供たちのおやつも準備してくれて、スーパーに買い出しに行ってくれて、子供と一緒に公園で遊んでくれる、そんな人がいたら、ファスティングはかなり簡単になると思う。そういうファスティング・ヘルパーみたいな人がいれば、絶対にお願いするのになあ。